織った人、縫った人、袖を通した人たちの想いと時間を感じながら、
新しい容へとリメイクしています

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「銘仙 あれこれ」2014.10.29

日本絵画風

女子学生ハイカラさん

ポップな英字ビスケット

銘仙とは絹を素材とした先染めの平織物の総称
銘仙の始まりは、関東絹産地の農閑期に
屑繭や玉繭から織った太織で自家用の着物でした
明治を迎えたころには「縞銘仙」
大正に「絣銘仙」が流行
そして、大正中頃に「解し織」(ほぐしおり)の技法が発明され
銘仙の生産が一新される事になります
  解し織りとは・・
   経糸を並べてずれないように
   仮織りし型染め後
   仮織の緯糸を抜いて解しながら
   再び緯糸を通して本織することで、
   この技法によって
   多色で複雑な柄の着物地を効率よく
   生産できるようになりました

その後、技術革新を背景に大正末期〜昭和初期のモダン文化が流行
欧米の洋服地デザインの影響を受け
大胆でハイカラ、色鮮やかな「模様銘仙」が大流行
模様銘仙のデザインは着物でありながら欧米の影響を受け
大正期の模様銘仙には曲線的なアールヌーボー、
昭和には直線的で幾何学的なアールデコ調が出現します
そして、モダンガールたちがこぞって身に着けることとなりました
また、工場で大量生産されることによって
それまでは木綿しか着ることができなかった庶民の女性までが
絹の着物に袖を通すことができるようになりました
こうして大正後期〜昭和期初期に
銘仙は東京を中心に中産階級の普段着、
庶民のおしゃれ着、カフェの女給の仕事着として
多くの人が着用することになりました

今に残るアンティーク着物の魅力は・・
当時、最新のモダンデザインを着物地にのせていくことにあたって
職人さんたちの新しい発想と努力、様々な技術的チャレンジは
奥知れないものだと想像されます
(恵)
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カテゴリー:銘仙

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