織った人、縫った人、袖を通した人たちの想いと時間を感じながら、
新しい容へとリメイクしています

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着物リメイク* トワールチェック2021.04.01

初めて動画でのトワールチェックを試してみました。

トワールチェックとは、主にシーチングを使ってドレスを組み立て、シルエットを確認することを言います。実際の生地では修正が多ければやり直しがきかないので安価な生地で代用して確認します。

本来は対面で直接確認するのですが、遠方だったり、今の様に接触をなるべく控える時はZOOMや動画で確認するリモートでトライしてみました。

さてさてどうなるか!? いつもよりコミュニケーションを逆に密にして想像力をふくらませました。いつもより増してワクワクとドキドキです。

一方、新たな楽しみも♪

送られてきた画像は吹き抜けガラスのお宅!そこは自然の中ですごーく素敵なところ。背景のほうが気になったりしたトワールチェックでした^^

カテゴリー:制作日記

着物リメイクでの 水洗い2021.03.15

着物リメイクの時は、ほどいた後に必ず水洗いを施します。

絹の着物でも一度水洗いをして縮めておくと、その後の縮みを防ぐことが出来ます。と同時に、その後は大概が手洗いでの水洗いが可能となります。クリーニングにわざわざ出す必要もなく、お洒落着洗い洗剤で対応できます♪ 購入されるときに洗濯方法をよく質問されるのですが、基本ご自宅での手洗い可能です。

ただ、留袖に多い金銀加工とか刺繍等はは適応しないこともあるので、そういう時はクリーニング店との相談になります(ご注意)

次に取りかかるのがこの着物です♪ 今から洗いです。毎回、縮みや色落ちを想像しながら、洗い上がりの状態がどうなるかドキドキしながらの工程です。銘仙はこの時点ですごく色落ちするものもあり、銘仙が大流行したというその時代や作られてた背景がそこから伝わってくることが実は面白いことでもあります。めんどくさいこともありますが・・・

もとい、色がついた水墨画のようなこの着物はおそらくそんなに変化がないだろうと予想♪ 茶色地にハッとするオレンジのグラデーションの和柄が実にエレガント。できあがりの服を予想しながら、でもそんなに上手く予想通りにはいかないことが多々ありで、それをどのように料理していこうかと思いながらの洗いです。

さあ、とりかかっていきまーす!

 

カテゴリー:制作日記

裏勝り2021.03.07

久々にドーーン!と銘仙です♪ このお気に入りの銘仙からワンピースを制作していきます。

羽織の裏地は背の部分と袖だけで、そのほかは表地を用いています。男性羽織の裏地や襦袢などの見えない部分に、表地より豪華なものを忍ばせる『裏勝り』は江戸時代に流行りました。当時幕府が奢侈禁止令(贅沢禁止令)をしばしば出したので、工夫して見えない部分に華やかなお洒落をして楽しんでいたのでした。

今もシックなコートの裏地が目を惹くような鮮やかなものだったり、またツッパリ学生(死語かな笑)の学ランの裏地が派手な竜の刺繍だったりと、見当たることも多々あります。

不自由な事態が新しい発想を生み出すことはいつの時代も同じことなんだと経緯を理解したらわかります。

さて銘仙では、派手な表地に派手な裏地でどちらが勝っているのかわかりませんが、洋服で考えるとありえない取り合わせであっても、銘仙ではしっくり落着くのは何とも不思議な魅力です。

この銘仙羽織もしかりでして、華やかな銘仙なのにハッと目を惹く裏地が使われています♪

依頼主からはこの裏地をどこかに裏勝って使ってほしいと要望がありましたが、残念ながら洗いをかけたら裏地はボロボロになってしまいました・・・ 古布を扱うのはトキメキと落胆のくり返しが時々あります。

↑ こちらは今まで制作してきたものですが、ポケット口にチラ見せ効果を用いています。意外なところにあらっ♪ と思ってもらえたら嬉しいですねー!

カテゴリー:銘仙

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